ヤドリギの花言葉「困難に打ち勝つ」由来エピソード

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ヤドリギの花言葉「困難に打ち勝つ」由来エピソード
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目次

ヤドリギのプロフィール

一般名 ヤドリギ
学名 Viscum album L
科名 ビャクダン科
属名 ヤドリギ属
原産地 ヨーロッパ、西南アジア
樹高(長さ) 2~8m
花径 1~2cm
開花時期 4~8月

ヤドリギの説明

サクラやケヤキ、エノキなどの落葉樹に寄生して根から養分や水分を吸い取って成長する植物です。30~100センチほどの大きさの緑の葉を付けた丸い株を寄生した木の枝に作り、春から夏にかけて黄色の小花をつけます。漢字では「宿木」「寄生木」と書き、その名の通り寄生植物の代表格です。果肉に粘りがあり、鳥が果肉を食べて種を運び、種が入ったふんが木に張り付いて根を下ろし発芽します。

ヤドリギの花言葉

「困難に打ち勝つ」
「征服」

花言葉の由来とエピソード

ヤドリギは、一般的な花や木のように地面に根を生やさず、樹木に寄生していて空中に生えているような状態で生育しています。寄生された木が秋には紅葉し、冬には葉が落ちてしまうのにもかかわらず、ヤドリギは一年中、緑の葉を青々と茂らせています。そのため昔の人は、「ヤドリギには魔訶不思議な力がある」と信じていました。ヤドリギが冬の寒さに負けず常緑を保っているところから「困難に打ち勝つ」、そして寄生している木のエネルギーを吸い取って、まるで乗っ取っているかのように見えるところから「征服」という花言葉が生まれました。特に、聖なる木とされているオークに寄生したヤドリギは珍重されていて、地面には絶対触れさせないか、低いところに置かないようにすると幸福や安全を運んできてくれると言い伝えられています。

北ヨーロッパでキリスト教の前に信仰されていた太陽崇拝のドルイド教徒たちは、冬が来るとヤドリギを部屋の中に飾っていました。寒い冬には、森の精霊が緑のヤドリギの中に避難していると言われていて、部屋の中に入れておくとその家を守ってくれると考えていたからです。この風習は現在も残っており、ヤドリギをボール状にしてリボンで飾り付けしたものをクリスマスの時期は家の中や玄関に飾ります。ヤドリギは海外ではクリスマスツリーやヒイラギのリースと同じくらいのクリスマスには欠かせないもので、クリスマスカードにもよく描かれています。

ヤドリギの誕生花日付

12月24日

まとめ

ヤドリギはその生命力の強さから聖なる木とされていて、幸運を運んでくれると信じられてきました。北欧の神話では、ヤドリギが「地面に触れない限りは誰も傷つけない」と神に誓ったといわれており、ヤドリギは冬には高い場所につるされるようになり、その下を通るときには幸福を願う習慣ができ、そこから幸せな結婚も祈るようになり、そのうちにヤドリギの下はキスをする場所になりました。キスを拒むと翌年は結婚ができないというジンクスも生まれたそうです。ヤドリギの下は、日本でいう縁結びの神社がもっと進んだような場所なのでしょう。現在はクリスマスに室内でパーティーのイベントのような感じで行われていますが、昔は本当に好きな異性をヤドリギの下にどうやって誘おうか一生懸命、計画をしていたのでしょうね。日本でも、ヤドリギが寄生している木を見つけたら意中の異性を誘ってみたいですね。