キンギョソウの特徴、開花時期、花言葉、育て方、寄せ植えについて
目次
キンギョソウ
別 名 :スナップドラゴン
科 目 :ゴマノハグサ科 ギンギョソウ属
原産地 :ヨーロッパ,アメリカ,北アフリカ
花の特徴
5月から7月にかけて開花。甘い香りを漂わせ、金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。花の色も大変鮮やかで、白、黄、ピンク、橙、赤、赤紫があります。草丈は矮性種で20㎝~30㎝、高性種では1mに達します。
花の育て方
9月中旬~10月中旬が適期です。タネが細かいので、ピートバンなどに播きます。好光性種子ですので覆土はしません。発芽後、本葉が3~4枚になったときにポットや小鉢に植え替えます。酸性土を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰を1㎡当たり100gほど混ぜて中和しておきます。ポットの底に根が回ってきたら花壇やプランターなどに定植します。寒さが厳しいところは、ポットのままで霜に当てないようにして冬を越し、3月中~下旬に定植します。株間は25~30cmの間隔で植え、標準のプランターでは、3~5株を目安にします。元肥として暖効性化成肥料を1㎡当たり50gほど施しておきます。花の咲く時期が長いので、月に1回程度置き肥をします。さらに、開花中は薄い液肥を与えるとよく咲いてくれます。水は土の表面が乾いたら与える程度にし、あまり過湿にならないように管理します。寒さには比較的強く、暖地では露地植えができます。ただし、霜除けをしたほうが安心です。
注 意
ブラムシがつきやすいので、オルトラン剤を使って早めに駆除します。また、ヤトウムシに注意します。
花の楽しみ方
本数を多く植えて楽しむ花で、白、黄、ピンク、赤などの色があり、プランター植、庭植、鉢植えなど。プランターなどに植えるわい性種(草丈の低いもの)のものや切り花や花壇などに適する高性種のものなどがあります。背が高いものは花壇の後方に配置します。強風には弱いので、草丈が大きくなったら支柱を立てて補強します。寄せ植えには矮性種が向いていますので、暖地であればパンジー・ビオラなど高さのない草花との相性が良いです。
一諸に植えたい草花
ダイアンサス,ブラキカム
解 説
キンギョソウは地中海沿岸(南ヨーロッパ・北アフリカ)に分布する植物です。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、園芸では花後に枯れてしまう一年草として扱うのが一般的です。花の姿がひれを広げて泳いでいる金魚に見立ててキンギョソウの名前があります。中国名も金魚草です。英名のsnap-dragonは口を広げてぱくりとかみついた龍の姿に例えたものです。
見た目は繊細ですが、丈夫な性質でよく育ち、年間を通して花が楽しめる四季咲き性の品種も多く、春と秋に咲く丈夫で育てやすい花です。