浅間風露の原産地、開花時期、育て方、寄せ植え、花言葉
目次
読み方
あさまふうろ
科目
フウロソウ科フウロソウ属
学名
Geranium soboliferum
分布
本州中部地方
開花時期
8月〜9月
生育地
高原や亜高山の湿った草地
花言葉
「変わらぬ信頼」
名前の由来
属名のGeraniumは、ギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来します。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしに例えたものです。Soboliferumは、「根本から勢いの良い枝を伸ばす」という意味があります。和名の由来は浅間高原に多いことからつけられています。
浅間風露について
アサマフウロはフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。本州の中部地方に分布し、高原や亜高山の湿った草地などに生えています。
環境省のレッドリストによると、「現時点では絶滅危険度は小さいが生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧に登録されています。草丈は50cm〜80cm程度で、毛が生えています。葉は互い違いに生えています。開花時期は8月〜9月頃で、紅紫色の花を咲かせます。花は大きさ3cm〜4cm程度で、花びらは5枚、萼片も同じく5枚です。花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布される果実、蒴果です。
フウロソウ属について
学名Geraniumです、学名のGeraniumはフウロソウ科に分類される多年生草本植物の属の名称で420種以上あります。本属の種は多くが〜風露と呼ばれています。英名では本属とテンジクアオイ属をあわせてGeraniumと呼ぶことが多いです。ユーラシア・北米各地の熱帯から山地に分布します。日本では低地から高山帯にかけて分布しています。日本にある種としては、イチゲフウロ、ゲンノショウコ、コフウロ、ケナシコフウロ、ミツバフウロ、ブコウミツバフウロ、タカオフウロ、ホコガタフウロ、エゾノミツバフウロ、ハクサンフウロ、シロバナハクサンフウロ、ハマフウロ、オガフウロ、エゾフウロ、イブキフウロ、シコクフウロ、カイフウロ、ヤマトフウロ、ヤクシマフウロ、アサマフウロ、タチフウロ、ビッチュウフウロ、グンナイフウロ、エゾグンナイフウロ、タカネグンナイフウロ、シロバナグンナイフウロ、チシマフウロ、トカチフウロ、シロバナノチシマフウロ、アメリカフウロ、ヒメフウロ、ヤワゲフウロなどがあります。
フウロソウ科について
学名はGeraniaceaeです。被子植物の科の1つです。約800種あり、草本または低木で、温帯と亜熱帯を中心に世界に広く分布しています。葉は単葉または複葉で、托葉があります。萼と花弁は5枚で、雄しべが多くの種が10本で、雌しべは5個の心皮からなり、子房上位となっています。果実は分果で5裂しています。フウロソウ属が約430種と特に多く、日本あるのはフウロソウ属の10数種が自生しています。
まとめ
浅間風露(アサマフウロ)は、浅間高原に多く生息していることから名付けられました。属名に関しては、長いくちばしのような果実を鶴のくちばしに見立てて、ギリシャ語の「鶴」に由来しています。確かに果実をよく見るとくちばしのような形にも見えます。少し深い紫色の花で、パッと見はしわしわに見える花でもあります。「変わらぬ信頼」という花言葉がある通り、毎年、どんな天候や環境でもしっかりと同じ形で元気よく咲く花です。絶滅危惧種には指定されていませんが、絶滅危惧に移行する可能性のある種と環境省からは位置づけられていますので、見かけても無碍に採ったりせずに、大切に見守ってあげたいですね。なんだか絶滅の可能性がある花ほど、魅力的な花が多いのは気のせいでしょうか。