セージの原産地、育て方、寄せ植え、花言葉・花留めの方法
目次
セージのプロフィール
一般名:セージ
学名:Salvia officinalis
科名:シソ科
属名:アキギリ属
原産地:地中海地方
草丈:40cm~1m
花形:茎の先端に紫色の穂状の花
開花時期:5~7月
セージの花言葉と由来
「幸福な家庭」、「家庭の徳」、「家庭的」、「知識」、「尊敬」
「知識」、「尊敬」という言葉は、英語で賢人を意味する「sage」と同じつづりであることに由来します。「幸福な家庭」、「家庭の徳」、「家庭的」という言葉は、セージには多様な効能があるため。セージに関して、ドイツの薬草家が語ったこの言葉に、セージの特徴は集約されていると思います。「セージは医者、料理人にも、台所、地下室の場所も、貧富も問わず役に立つハーブである」と中世から言われており、家になくてはならないものだったようです。
セージの名前
セージは、サルビアの近縁植物です。「sage」という名前は、健康を意味するラテン語の「salvus」が語源です。この語が、フランス語の「sauge」になり転訛しました。ラテン語の、「salvia」と「salvus」は、同根の単語です。日本には江戸時代に渡来し、観賞用の「サルビア」と区別する目的で、「薬用サルビア」という名で呼ばれるようになりました。
セージの効能・利用方法
イギリスでは、「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」といい、古代のアラビアのことわざには、「庭にセージを植えているものが、どうして死ねるだろうか」とあります。セージの薬効は、昔から世界各地で知られていました。セージは、殺菌力、消化促進、解熱、浄血作用、抗酸化作用に優れています。地中海地方原産で、古代ギリシャ、ローマ時代から薬用・香辛料として使われてきました。ヨーロッパでは、免疫効果を高める薬草として使われてきました。ハーブティーとして飲むと、鎮静作用や疲労回復の効果があると言われています。また、セージのお茶でうがいをすると、風邪や感染症の予防になり、歯肉炎や口内炎の症状を和らげてくれます。肌を引き締める収れん作用があるともいわれており、ローションのように、セージのお茶を直接塗ることもできます。腹痛やおなかにガスがたまって張っているような時にもセージのお茶を飲むと、症状が和らぎます。漢方の世界では、神経系の薬として鎮静、興奮どちらにも有効であると言われています。
鉢植えでもよし家に欲しいセージ
効能が、数えきれないほどあるセージ。風邪にも効けば、炒め止めにもなるという…ハーブなだけに育てやすそうなので、鉢植えにして家に置いておきたいと思います。紫色の穂状で上品な花も素敵だし、葉っぱの色が独特で、お花がない時期にグリーンとしてもオシャレだと思います。香りは、私的には少し鋭すぎる感がありますが、嫌なにおいをおさえてくれる除臭効果と思えば問題なしです。ちょこっと葉っぱをとって、肉の臭み消しや、香辛料としてお料理にも使えるのは嬉しいです。セージがあると、凝ったお料にチャレンジしようという気持ちになれそうです。生の葉っぱをつまんでセージ茶を入れてリフレッシュ、なんていうのも、楽しい!確かに、「楽しい家庭」という花言葉はふさわしいと思います。
「花留め」と言われても初めて聞きますよね。フラワーアレンジメントをしていない方には聞き慣れない単語だと思います。
花留めとは、その名の通り「花を留めるために固定する方法」です。せっかくアレンジメントした花がだらりと垂れさがっていると見栄えがとても悪いです。土から背筋を伸ばしてシャキンと立っていてこそ花ですよね。また、花器の口が広いと花が立たないので必ず花留めをしましょう。
花留めには吸水性フォームを使う方法と、剣山を使う方法などいろいろありますので、順に説明していきますね。
吸水性フォームを使おう
必要なもの・・・吸水性フォーム(ブロック型が好ましい)、吸水性フォームが入る容器、カッター、選んだ花器
①吸水性フォームを必要なサイズにカットします。
②容器に水を張って、そこに吸水性フォームを浮かせます。
③浮かせていると時間とともに水を吸い、だんだん吸水性フォームが浮かんできます。このとき吸水性フォームを触ってはいけません!じっと待ちましょう。
④水がしっかり浸み込んだら、カッターを使って花器のサイズに合わせてカットします。花器にはぎりぎり収まるかなというサイズではなく、自然と収まるサイズでカットしましょう。
⑤吸水性フォームの高さは、自分が作ろうとしている作品に合わせて調節します。高さが花器よりも高いと花を挿す面積が広くなります。逆に、低くすると挿す面積が狭くなります。
⑥吸水性フォームの面取り(角を斜めに削ること)をしましょう。角が無くなることで、花を挿す面積が広がります。
⑦吸水性フォームを花器にセットして、水をたっぷり入れましょう。
~完成~準備はばっちりです。花を挿していきましょう
花を挿すときの注意
花を挿してみたけれど、納得いかなくて何度も挿したり抜いたりという行為はやめてください。吸水性フォームが穴でボコボコになり、花に十分な水分が流れなくなる原因となります。前もって挿す花の大きさや重さを考えながらどのように挿すかをイメージしましょう。挿したらしっかりと花が安定する深さまで挿してください。
剣山を使おう
剣山は花の量が少ないときなどに向いています。また、吸水性フォームよりも見えたときに見栄えが良いというメリットがあります。種類も様々ですが、自分の作品にあったものを選びましょう。
必要なもの・・・剣山、選んだ花器、ティッシュor新聞紙、はさみ、ワイヤーor輪ゴム、花
①剣山の下にティッシュor新聞紙を敷いて、花器の中央にセットしてください。
②花を適度な長さにカットしましょう。特に、茎が柔らかい花はまっすぐ、硬いものは斜めにカットするのがポイントです。
~完成~準備はばっちりです。花を挿していきましょう♪
花を挿すときの注意
花を挿すときは、まずはまっすぐに挿し、傾けたい方向に傾けてください。グリーン系のものはワイヤーor輪ゴムで束ねてから挿しましょう。枝ものは斜めにはさみでカットしてからまっすぐに挿します。挿し終わったら最後に水を注ぎましょう。