仏花に使われるお花とマナー、仏花の組み方について

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仏花に使われるお花とマナー、仏花の組み方について
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目次

仏花とは

仏花(ぶっか)とは、仏壇や墓参りをする時にお供えするお花の事です。仏具における三具足のひとつに花立があります。仏教において花がとても要度であることが分かります。

地域や宗教により飾り方の習慣が異なるため、その地域のお花屋さんに相談すると良いですが、一般的な花選びやマナーをご紹介します。

お供えをするお花の特徴

主に菊やカーネーション、トルコギキョウ、リンドウなどの洋花で、必ずこれといった決まりはありません。一般的にはバラやアザミのようなとげのあるお花は避けます。香りが強いものも不向きです。

また、色は葬儀から間もない場合は白系でまとめたものにする場合が多いですが、それは必ずしもではなく、派手すぎず、淡い色合いにするなど、柔軟な選び方が必要です。また、故人の好きであった色や花を飾りたいと強く希望されることもあります。

ただし、人に贈る場合は誤解をまねかないよう、白をベースに淡い紫をたしたり、白、グリーン、クリーム色などの落ち着いたトーンでまとめるようにします。関係が近い場合や亡くなって長い年月が経過している場合は多少鮮やかな色が入っても良いでしょう。

仏花によく使われるお花

・菊・・・一般的な大輪のひとつの花が咲く白菊、黄菊、スプレーマム(枝分かれして小花がたくさんつきボリュームがある)、ピンポンマム(丸い一つのお花が咲く)など種類や色が豊富です。最近はポンポン咲き、スパイダー咲き、デコラ咲きなど、表情豊かな菊もたくさんあります。

・カーネーション、トルコキキョウ、スターチス・・・一年中購入することができます。比較的長持ちします。

・スカシユリ、てっぽうゆり・・・ユリの中でも小ぶりで香りも少ないので使いやすいです。花粉は早めにとると周りを汚す心配がありません。

仏花の組み方

仏花における花の本数は3本・5本・7本というように奇数で仕上げ、花瓶がひとつであれば一束、ふたつであれば同じものを2束で一対(いっつい)用意します。基本的には一対の場合が多いです。仏壇の両脇にある花瓶に生けます。

仏花の組み方をご紹介します。

(一対分の本数)

・白菊・・・計4本

・スプレー菊・・・計2本

・スプレーカーネーション・・・計2本

・スターチス・・・計2本

仏壇やお墓に飾る場合、丈の長さはおさえめにします。水替えの時に茎をカットするので、それを考慮して最初の長さを決めます。

仏花の組み方は一番高い部分の花から段を付けながら花を面でそろえていきます。ひし形になるように仕上げます。一対の場合は花を入れる順序を必ずそろえて左右対称にしましょう。今回は花瓶が15㎝、全体の高さが35㎝ほどで仕上げます。

1、用意した一対分の花材計10本を5本、5本に分けます。

2、まず、つぼんでいる白菊を一番高い部分にします。

3、2の菊を中心として、少し左に下げた位置にスプレー菊を重ねます。

4、3のスプレー菊の右側にスプレーカーネーションを入れます。ぐらつかないように菊の葉の上に乗っているようなイメージで重ねます。

5、スプレー菊とスプレーカーネーションの間の位置に2よりもふっくらしたつぼみの白菊を重ねます。

6、スターチスを5の白菊のあたりからその下の方に重ねます。

組み方のポイントは花を重ねる時に段を付けながらそれぞれの花の一番きれいな部分を見せるようにすることです。段も大幅につけないようにします。茎を微調整しながら位置を整えます。束ねた茎を輪ゴムで結んで完成です。一束完成したら同じ入れ方のもう一束を作ります。

二束出来上がったら同じ長さにそろえます。花瓶に入れて完成です。仏壇の花瓶は口が小さいことが多いので、水もたくさんの量が入りません。菊は良く水を吸い上げるので水替えをこまめにしないと茎が水に浸かっていないという場合があります。特に夏場は気を付けましょう。こまめに水替えをして、茎を切り戻すことで花が長持ちします。その時に枯れた葉やしおれた花を取り除くようにしましょう。