モミの原産地、開花時期、花言葉、由来エピソード
目次
モミのプロフィール
一般名 モミ
学名 Abies Mill.
科名 モミ科
属名 マツ属
原産地 北半球
樹高 30~40m
花径 2~3cm
開花時期 4~6月
モミの説明
大きなものでは60mを超える常緑の針葉樹で、学名の「Abies」はラテン語で「永遠の命」といい樹齢千年を超えるものも数多く存在します。雄花はオレンジ色、雌花は赤紫色の花びらが無いうろこの塊のような花を咲かせます。世界各国でクリスマスツリーとして使われています。
モミの花言葉
「時間」
「真実」
花言葉の由来とエピソード
モミの木はとても長命で、永遠なるものには誠が宿ることから「時間」「真実」と言う花言葉が生れました。
ドイツでは、お祭りの時に少女たちがモミの木を花や卵で飾り、ろうそくに火をつけて枝からつるし、歌いながら木の周りを踊ります。するとモミの木に隠れている子鬼たちが木に封じ込められて、村人たちのために良いことをしてくれるといわれています。これがクリスマスツリーの由来で、この子鬼たちが、サンタクロースになりました。クリスマス・キャロルの曲「モミの木」からもわかるとおり、ヨーロッパでは伝統的にクリスマスツリーにはモミの木が使われています。クリスマスツリーには常緑樹が使われますが、その理由は冬の間も緑を保つ木は強い生命力があるとされていたためです。クリスマスツリーは「知恵の樹」とされているのですが、もともとはアダムとイブの禁断の木の実がなるリンゴの木が知恵の樹だったのですが、ヨーロッパ中世時代、冬に舞台劇をする際にリンゴの木だと葉が落ちてしまうため、代わりにモミの木を使うようになったのがクリスマスツリーとして使われるようになったともいわれています。
ギリシャ神話に登場するアッティスは、女神キュベレに愛された美少年でしたが、キュベレを裏切ってしまいました。キュベレは怒り狂い、神々の王ゼウスが、キュベレの怒りを鎮めるために彼をモミの木に変えてしまいました。
北ヨーロッパでは、モミの木は森の王様として尊敬されています。木こりもモミの木を切りたがらず、嵐などで倒れたものであっても売り物にせず、教会に寄付するそうです。
日本でも神聖で信仰の対象となっており、「臣木(おみのき)」からモミの木といわれるようになったという説があります。他には風に「もみ」合う姿からともいわれています。また、モミの木は家のなかがもめるから庭には植えてはいけないという言い伝えがあります。
モミの誕生花日付
11月14日
まとめ
日本でもクリスマスツリーにはモミの木が使われています。最近はイミテーションのクリスマスツリーもありますが、やはり本物のクリスマスツリーはモミの木の香りがしていいですね。モミの木を室内に飾ると、鎮静作用で森林浴の気分を味わうことができます。また室内を殺菌してくれるので、風邪やインフルエンザを予防してくれてクリスマスシーズンから年末年始を元気に過ごすことができます。サンタクロースの由来になった小さな鬼たちもきっと家族を守ってくれるのでしょう。ドイツの伝説では、サンタクロースは双子で、良い子にはプレゼント、悪い子にはお仕置きをするそうです。プレゼントをもらえるよう、子供は良い子にしていたほうがいいですね。