観賞用トウガラシ!食べてもよい?育て方と楽しみ方

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目次

観賞用トウガラシ

花 名:トウガラシ(観賞用)
科 目:ナス科
別 名:ゴシキトウガラシ
原産地:熱帯アメリカ
開花期:6〜9月
草 丈:30〜50cm
花 色:赤、橙、黄、紫、黒、クリーム
花言葉:旧友、嫉妬、雅味、生命力

食べるだけではない、見ても楽しいトウガラシ

トウガラシは、ナス科でメキシコと南アメリカ中央部原産の植物です。大半は多年草ですが、日本では一年草として扱われています。
果実は鷹の爪などをはじめ、ピリッと辛い香辛料としてなじみ深いですが、今ではカラフルな実を楽しむ観賞用の種類も多く出回っています。通常、白か黄色の小さな花がつき、やがて、種子の詰まった中空の果実をつけます。よい果実をつけるには、長く暑い夏が必要です。
観賞用のトウガラシは、果実の形も色もバリエーションが豊富です。1株の中でも生長に従いどんどん色を変化させる様子を楽しむことが出来ます。色は鮮やかで質感が艶やかなので、花壇や鉢植えを美しく演出してくれます。
また、斑入りや黒葉など葉色も豊富で、リーフプランツとしても楽しめるのも魅力です。

日当たりと水はけの良い環境で、連作障害に注意

トウガラシは、暑さに強く、日当たりの良い環境を好みます。日照が少ないと果実の育ちが悪く、色も褪せてしまいます。
水はけのよい湿った土壌を好みますが、根を深く張らない為に乾燥に弱く、水切れに気を付けます。同時に、過湿にも弱いので、水の与え過ぎに注意が必要です。
種からも育てられますが、発芽温度が22℃前後と高めで、苗の生長速度が遅いことなどから難しく、苗植えをお勧めします。植えつけは、4月中旬以降が適期です。充分に気温が上がった状態で植えつける方が強く育ちます。
注意しなくてはならないのが、連作障害です。トウガラシはナス科の植物ですが、ナス科の植物は連作障害を起こしやすく、連年同じ土壌にナス科の植物を植えると病気にかかりやすかったり、生長が悪くなったりします。昨年ナス科の植物を植えた場合、違う場所に植えましょう。

主役にも脇役にもなれる存在感

トウガラシの魅力は、花にはない実が持つ存在感です。思わず触れてみたくなるような艶やかな実は、寄せ植えを個性的に仕上げるにも効果的です。
トウガラシの仲間は、太陽の光が大好きで、暑さにも強いので、葉が触れ合う程度まで密植しても大丈夫です。鉢にたくさん植えこんでボリュームを出したほうがきれいな寄せ植えになります。観賞用トウガラシは沢山の種類があるので、メデューサやボンザチリの組合せなど、草丈を合わせながら植えこんでも可愛らしく演出できます。
また、脇役としても、主役の花を上手に引き立ててくれます。マリーゴールドなどの色あい鮮やかな花の脇に飾るのもお勧めです。
また、高さのあるサルビア・フォルミナムなどの足元に草丈の低いメデューサを植えこんでも爽やかで立体的な寄せ植えになります。
他にも、五色トウガラシとベアグラスやワイヤープランツのように動きのあるグリーンを加えても、リズム感がプラスされて、華やかでインパクトの強い寄せ植えに仕上がります。
主役にもわき役にもなれて、存在感も使いやすさも抜群です。

色の変化を楽しみましょう

観賞用のトウガラシの魅力は、なんといっても形の多様さと色の変化です。例えば五色トウガラシは、その名の通り、実の色がとてもカラフルです。
実が熟すに従い、「白→緑→黄→オレンジ→赤」に変化する品種や、「紫→赤」、「黒→赤」に変化するものなど様々です。気温が高い時期には色の変化が比較的早く、気温が低い時には色の変化が遅い傾向があります。日々変化していく様子を楽しめるのが、観賞用トウガラシ栽培の一番の楽しみかもしれませんね。
トウガラシは、16世紀にポルトガル人によって日本に持ち込まれたとも、ヨーロッパからインド、中国を経て伝えられたともいわれています。当初は刺激が強すぎて日本人の口には合わず、薬や観賞用として使用されていたそうです。
今では、形もまん丸や尖ったものなど、さまざまな形状の種類が出回り、選択の幅が広がっています。ちなみにトウガラシなので、食べてみたくなりますが、観賞用は、生産過程でアブラムシよけなどの薬剤を使用している可能性があるので、口にしないほうが賢明です。あくまでも観賞用として、様々な他の植物とのコラボレーションを挑戦してみましょう。