リンドウとブルーサルビアの上手な育て方
リンドウと言うと、皆さん秋の花とイメージするかもしれませんが、切花の出回り時期は6月~11月。
夏に最盛期を迎える切花なのです。夏のお盆、秋のお彼岸では、かかせないお花です。
目次
リンドウの品種
現在、数多くの品種が出回っているリンドウ。
リンドウには、
・つぼみのまま開花しないタイプ
・花が開花するタイプ
があるのはご存知でしょうか?
切花として流通しているリンドウは、日本に昔から自生していた「エゾリンドウ群」と「ササリンドウ群」が交配親になっています。
咲くリンドウ と 咲かないリンドウは、この二つの親リンドウの違いにあるといわれています。
リンドウの特徴
・エゾリンドウの特徴
北海道に自生するエゾリンドウ群は、長く伸びた茎に沢山の花をつけ、開花が早いため 切花には最適なタイプ。切花向け品種の交配親として古くから品種改良に使われてきました。
8月頃から出荷が始まり、秋の花としてお盆にお彼岸にと、大活躍な早生リンドウです。
一般的な、咲かないリンドウ です。
代表品種 「 安代の秋 」・ササリンドウの特徴北海道をのぞく日本全土の山に自生しています。
開花時期
開花期は9~10月と遅いですが、花弁がクルンと反り返るように開花するのが特徴。現在流通している、晩生の花弁が開くタイプのリンドウは、このササリンドウを親にもつ品種群です。
ササリンドウ系品種は、咲くリンドウ として根強い人気があります!
代表品種 「 晩生ジパング 」
切花の管理方法
受粉すると花が早く終わってしまい、エチレンガスを出して他の花にまで影響するので、花の色が茶色く変色しているものは早めに取り除く。
花の中に蜜や水がたまっている場合は、軽く振ると取り除くことができます。あまり強く振ると、折れたり衝撃で受粉してしまうことがあるので注意しましょう。
おすすめの水揚げ方法は、水切りか水折りです。品質保持剤を使うと、花もちがよくなりますので、おすすめです。
以上、「 切花の水揚げと管理 ~リンドウ ~ 」最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ブルーサルビアの説明
科目 シソ科 別名 サルビア・フォリナセア 原産地 北米
初夏から秋口まで、次から次へと花をつけてくれます。印象的で真っ赤な、サルビアスプレンデンスとは、また違ったおとなっぽい青紫で夏の花壇を涼しげに彩ってくれます。草丈も高く比較的丈夫でほかの花とも合わせやすいです。
ブルーサルビアの育て方
日当たりが良くて、水はけのいい、それでいて、乾燥しすぎない状況を好みます。暑さには比較的強いですが、真夏のきつい日差しは、苦手です。明るい日かげにおいてあげましょう。次から次へと花を咲かせますので、地植えでもプランターや鉢でも、定植時に、緩効性の肥料をすきこんで、定期的な追加の肥料が必要です。
サルビア・スプレンデンスとは色や草丈だけがちがうだけでなく、寒さに比較的強く、霜にさえ気をつければ温かい地域では年をこすことのできる宿根草です。そのため、年越しするための寒さ対策と春先には植えかえたり、株わけしてあげることが必要です。園芸店などで購入した苗の植え付けは、本格的な暑さのまだ来ない春ごろまでに行います。
殖やし方には、種まきと挿し木があります。種まきは、発芽に高い温度が必要なので、晩春から初夏ごろに行います。種が小さいので育苗箱などで芽出しして、大きくなってから定植します。
挿し木の場合、生育期でもある梅雨ごろに葉を落とし、10センチぐらいにカットして、用土にさして日かげにおいて、管理し、発根して新しい葉が、数枚出てきたら定植します。
株をしっかりさせるには、梅雨前ぐらいまでの生育時に、摘芯が効果的です。枝先をカットするとわき芽が出てきて横に数本の芽を伸ばし枝を広げてくれます。
真夏が終わり、開花が一段落したら、思い切って3分の1から半分ぐらいまでカットしてあげると、また、成長して秋口には、新しい花をつけてくれます。花壇のバランスに合わせて草丈も50センチぐらいまでと大きくなりますので、その都度、こまめにカットしてあげても大丈夫です。(横にあまりボリュームを出したくない場合などはよく考えましょう。)
ブルーサルビアと一緒に育てるといい植物
涼しげで大人っぽい色合いのため、夏の寄せ植えにぴったりです。草丈もあるため、寄せ植えの後方に配置してあげるといいアクセントになります。もちろん、広い所で群生しているのもすてきです。
開花期間が長いので、春には、カラフルなパンジー、ビオラとあわせるとアクセントになります。夏ごろには、ブルー系や白のペチュニア、ニチニチソウなど色調を合わせて寄せ植えすると涼しげになります。プランターや鉢などに植える場合はとくに、生育が旺盛なのでスペースを考えてあげることが大切です、または、シルバーリーフ、アイビーと合わせると、シックな鉢植えもできます。
まとめ
ハーブ好きの我が家では、ブルーサルビアの仲間のセージ(食べれる物かそうでないかの違いだけらしいです。)を、鉢植えや花壇に地植えして、香りを楽しんだものです。時には、摘んで肉料理などにいれたりもしました。最近、このブルーサルビアが一般的になってきて、セージとかんちがいしていました。でも、ちょっとやっぱり華やかさが違います。
サルビアスプレンデンスとはまた違ったおもむきのあるブルーサルビア、年越しもしてくれれる、草丈も比較的高くなるので、重宝することでしょう。