カンパニュラの原産地、開花時期、育て方、寄せ植え、花言葉
目次
カンパニュラのプロフィール
一般名 カンパニュラ
学名 Campanula L.
英語名 Canterbury bells
別名 フウリンソウ ツリガネソウ
科名 キキョウ科
属名 ホタルブクロ属
原産地 南ヨーロッパ
草丈 40~150cm
花径 3~5cm
開花時期 4~6月
カンパニュラの説明
カンパニュラは白色、青色、紫色の釣鐘型の小花をたくさん咲かせるキキョウ科の植物です。品種は300種類以上もあり、ピンク色の花を咲かせるものや、釣鐘型以外の形の花もあります。日本には明治時代に入ってきました。日本で自生するものはわずか数種類で、鑑賞用の品種の種が園芸店に売られていますが、寒さに強く乾燥気味の土地を好み高温多湿が苦手なため、東日本ではよく栽培されていますが、西日本では育ちにくい植物です。日当たりを好みますが、真夏の日差しには弱いため地植えの場合は場所選びが大事です。鉢植えの場合は風通しの良い日陰に移動するといいでしょう。春に種をまくと、翌春以降の初夏に花を咲かせて枯れる2年草と、毎年咲く多年草があります。小ぶりなものから、大きなものまでサイズも種類が豊富なので、鉢植えや地植え、フラワーアレンジメントなど多種多様な楽しみ方ができます。
カンパニュラの花言葉
「感謝」
花言葉の由来とエピソード
カンパニュラは、花の神フローラがオリンポス山の果樹園の番人の死を悼んで、番人を花に変えたという伝説があります。昔、オリンポス山の果樹園を、カンパニュールという美少女が毎日守っていました。ところがある日、果樹園に若い兵士が忍び込みました。兵士に気付いたカンパニュールは、すぐに銀の鐘を打ち鳴らしました。その音に焦った兵士は、少女の胸を剣で刺して逃げてしまいました。花の神フローラは、カンパニュールの死をあわれみ、感謝の気持ちを込めて、カンパニュールを銀の鐘の形をした美しい花に変えました。この伝説が、カンパニュラの花言葉になったといわれています。
ある羊飼いの男が、自分の姿を実物以上に美しく見せてくれる不思議な力を持つヴィーナスの鏡を覗き、鏡に映る自分の姿に見惚れていたところを、ヴィーナスの息子キューピッドが見つけました。キューピッドは、大好きな母親の鏡を羊飼いが触っているのに腹を立て、ヴィーナスの鏡を奪いました。そのとき鏡の形が草原に残り、カンパニュラになったという伝説があります。
学名の「カンパニュラ」は「小さな鐘」という意味です。英語では教会の鐘に花の形をたとえて、「ベルフラワー」「カンタベリーの鐘」とよんでいます。
カンパニュラは、花の形が風鈴に似ているので、日本では風鈴草と呼ばれています。
カンパニュラの誕生花日付
5月8日
まとめ
たくさんの青色の花を、上向きや横向きにこぼれるように咲かせるカンパニュラは、世界中の人々に「釣鐘」をイメージさせます。花言葉がとても良い意味を持つのでプレゼントにおすすめです。「サムシング・ブルー」とは少し意味合いが違いますが、教会で結婚式を挙げる花嫁にはカンパニュラのブーケが素敵だと思います。純白のウエディングドレスに青い花色がとても映えますし、花言葉の「誠実」が、愛を誓う結婚のシーンにぴったりです。鉢植えでも楽しむことができて、初夏の時期にはお花屋さんやホームセンターの園芸コーナーなどで見かけます。やさしい色もですが、完成された花姿が好きで、ときどき造花じゃないかと思うほどです。本当に釣鐘そっくりで、感心しながら眺めてしまいます。