秋のエノコロの原産地、育て方、寄せ植え、花言葉
目次
読み方
あきのえのころぐさ
別名
狗尾草(えのころぐさ)、猫じゃらし(ねこじゃらし)
科目
イネ科エノコログサ属
学名
Setaria viridis
英名
green bristlegrass
原産地
世界の温帯地方
花言葉
「遊び」「愛嬌」
名前の由来
花穂が犬の尻尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)から、エノコログサ(狗尾草)になったと言われます。穂で猫をじゃれさせて遊んだことに由来して、ネコジャラシと呼ばれることも多いです。英語では、エノコログサ属の植物をFoxtail grassと呼んでいます。これは、キツネの尻尾草であるという意味です。
エノコログサについて
エノコログサは世界の温帯から暖帯にかけて広く分布します。一年草です。長い穂の形が独特な雑草です。日本では、全土の日当たりの良い畑や荒れ地などに生育しています。群生していることが多いです。縄文時代前までは日本にはなかったらしく、アワ作とともにアワの雑草として伝わったという説があります。
草丈は40cm〜70cm程です。茎は細く、節から根を下ろします。夏には茎が立ち上がり、先端に穂をつけます。葉は、多数ついていて、最大20cm程度になります。細長い楕円形で薄いです。色は緑色です。茎を包む葉鞘と、葉身の境目につく葉舌は退化して毛だけが残ります。花序は円柱形です。一面に花がついて多数の毛がつきますので、見た目はブラシっぽい外見になります。
毛が紫色のものもあり、こちらはムラサキエノコロと呼ばれ区別されます。ただし、混生こともあり変異の1つとし最近は区別することもなくなりました。
以前は食用として用いられていました。穀物でもあるので、種子の部分を脱殻して食用とします。食べる時はアワと同様で、粒のままでも製粉しても食べることができます。
エノコログサはいろいろなところに生えていることもあり、変異しているものも多い。海岸に生えるハマエノコロは、穂が短くほとんど楕円形で毛が長いのが特徴です。その他にもムラサキエノコロなどが変異として有名です。
イネ科について
イネ科は700属8000種程あると言われる大きな科です。世界中に分布しています。非常に種類が多く、様々な環境に生育しています。森林や高山に生育しています。水辺にもカヤツリグサ科やイグサ科など大きな群落をなす種があります。イネ、コムギ、トウモロコシ、オオムギ、ライムギなど、穀物はイネ科に属します。その他にもサトウキビやタケやハトムギ、ススキやパンパスグラスなどもイネ科に属します。
まとめ
誰もが知っているエノコログサこと、ネコジャラシ。子どもの頃に1度は遊んだことがある雑草です。その姿と同じで、花言葉は「遊び」「愛嬌」がつけられています。英名ではキツネの尻尾に似ていることからFoxtail grassと呼ばれます。ネコとキツネと違いますが、同じようなことを指している点は一緒です。世界中の温帯地方にも生育し、日本でも日当たりの良い空き地など、大変多くの場所に分布しています。エノコログサと呼ぶよりもネコジャラシと呼んでしまう人の方が多いだろうと思われる、馴染みが深い呼び方ですね。むしろネコジャラシにした方が良いような気がしますが、、小さい頃、誰もが子供同士、もしくは、ネコ相手にネコジャラシを使って遊んだのではないでしょうか。久しぶりに遊んでみたいものです。