アザミの花言葉、原産地、開花時期、誕生日花日付
目次
アザミのプロフィール
一般名 アザミ
学名 Cirsium japonicum
英語名 thistle
別名 ノアザミ 刺草
科名 キク科
属名 アザミ属
原産地 北半球
草丈 50~100cm
花径 4~5cm
開花時期 5~11月
アザミの説明
アザミは葉や総苞にトゲがあり、触ると痛みを感じます。主に紫色の丸い針山のような花を咲かせます。アザミの種類は250以上あり、北半球に分布します。日本では50種類ほどのアザミが自生しています。
アザミの花言葉
「独立」
「厳格」
「報復」
「触れないで」
「批評家」
花言葉の由来とエピソード
アザミはスコットランドでは救国の花とされ、「独立」のシンボルになっています。昔、デンマークとスコットランドは戦争をしていました。戦況はスコットランドが不利で、負け戦が続いていました。ある夜、デンマーク軍はスコットランドに夜襲をかけることにしました。足音を立てないように、デンマーク軍の兵士たちは裸足でスコットランド軍の城近くに忍び寄りました。しかし一人の兵士がアザミを踏みつけ、痛さのあまり悲鳴を上げてしまいました。スコットランド軍はデンマーク軍が来ていることに気付き、兵士を捕えデンマーク軍の陣地を聞き出し、逆襲をしていっせいにデンマーク軍に打ちかかり大勝利をおさめました。それ以来、アザミは「国を救った花」としてスコットランドの国花、紋章となり旗やコインに刻印されるようになりました。
ドイツの民話の中で、「報復」の花言葉のエピソードがあります。ある農夫が、人気のないメックレンブルクの道を歩いている裕福そうな商人に出会いました。農夫は商人を殺して金品を奪うことにしました。商人は、農夫に「アザミがお前を報復するだろう」と言い残し息を引き取りました。その後、農夫は殺人をおかしたことがばれることや、商人から盗んだ金品を他の人に奪われることを恐れ、いつも怯えるようになりました。その後、農夫は罪を告白し処刑されました。農夫が亡くなった後、商人が殺された場所にはアザミが生え、その蕾は人の頭、枝は手に似ていたそうです。
また、アザミのトゲがある姿を現して、「触れないで」という花言葉になりました。
日本名は、アザミの花をさわるとトゲが刺さって驚いてしまうため、古語の「傷つける、驚きあきれる」を意味する「あざむ」という言葉に由来しています。
ギリシャ神話では、アザミは大地の女神マーテルが作ったとされています。マーテルが、詩人で猟師、羊飼いで音楽家という多彩な才能に加えて美しい姿をしたダフニスという少年に恋をしました。マーテスは、ダフニスに恋心を伝えようとしました。ダフニスはマーテスの恋心を知っていたのですが、知らないふりをして通り過ぎました。マーテスはそのときの自分の悲しい気持ちを現す姿の花としてアザミを作ったと伝えられています。
アザミの誕生花日付
7月1日
まとめ
デンマーク軍に「報復」し、「独立」の手助けをしたアザミには、スコットランド人の国民性からか、「厳格」という花言葉があります。また、チクリと刺すという意味で、「批評家」という花言葉もあります。日本の野山に生えている身近なアザミは、切れ込んだ葉やしっかりとした立ち姿、美しい紫色の花で、生け花の花材として人気があります。ただし、トゲがありますので使うときにはトゲに刺されないように気を付けてくださいね。小さいころに家の裏山で遊んでいたときに生えていたアザミは、幼心に深く鮮やかな紫色に魅せられて、手折って家に持って帰ろうとしてはトゲが刺さって痛い思いをしたことが思い出されます。「きれいなものにはトゲがある」は、バラの花でよく言われますが、アザミも当てはまりますね。バラにはない野性的な美しさがある花です。